風邪の後に続く頭痛の原因としては、いくつかの疾患が考えられますが、この中に可逆性脳血管攣縮症候群があります。
この疾患は、通常何らかの誘因(息止め動作、入浴、興奮など)があって発症します。しかし、風邪がきっかけで発症する理由は、調べた限りではこれまで報告されていません。
風邪の後に続く頭痛の患者さんに問診をしてみると、ほぼ全て、過去に新型コロナウイルスワクチンの接種歴があります。中には、新型コロナウイルスに感染してから頭痛が続くという方もいらっしゃいます。しかし、PCR検査の不確実性からして、本当にウイルスの感染かどうかは疑わしいものです。
新型コロナウイルスの表面には、スパイク蛋白というトゲのような構造があります。一方、このワクチンはそのスパイク蛋白を体内で産生して抗体を作らせる作用です。本ブログの記事を参考にしてください。
スパイク蛋白は、血管内皮細胞を障害して可逆性脳血管攣縮症候群を生じます。1)2)3)
ウイルス由来でもm-RNSワクチン由来でも、同様の病原性があるとする報告もあります。4)こちらのサイトでは、日本語でより分かりやすく解説しています。
ワクチンによって作られたスパイク蛋白は、長期間体内に存在するという文献も出ています。5)
ワクチン接種後発熱した方は多く、何らかの免疫異常による体内の炎症とされています。
これはあくまで推測です。風邪で可逆性脳血管攣縮症候群を発症したのではなく、長期間体内に存在するスパイク蛋白が風邪のような炎症反応を生じさせ、血管を障害した結果ではないかと考えます。
参考文献
- 1) Josef Finsterer. First Reported Case of Reversible Cerebral Vasoconstriction Syndrome After a SARS-CoV-2 Vaccine. Cureus. 2021 Nov 29;13(11):e19987.
- 2) Anne Marie Lund, Mohammad Al-Mahdi Al-Karagholi. COVID-19 Vaccination Might Induce Reversible Cerebral Vasoconstriction Syndrome Attacks: A Case Report. Vaccine (Basel). 2022 May 23;10(5):823.
- 3) Bahadar S Srichawla, Ton Fang a, Vincent Kipkorir, Maria A Garcia-Dominguez. Reversible cerebral vasoconstriction syndrome and posterior reversible encephalopathy syndrome following vaccination: analysis of the VAERS database and systematic review. Ann Med Surg (Lond). 2023 Oct 18;86(3):1251–1260.
- 4) Peter I Parry, Astrid Lefringhausen, Conny Turni, Christopher J Neil, Robyn Cosford, Nicholas J Hudson, Julian Gillespie. ‘Spikeopathy’: COVID-19 Spike Protein Is Pathogenic, from Both Virus and Vaccine mRNA.Biomedicines. 2023 Aug 17;11(8):2287.
- 5) John S Cognetti, Benjamin L Miller. Monitoring Serum Spike Protein with Disposable Photonic Biosensors Following SARS-CoV-2 Vaccination. Sensors (Basel). 2021 Aug 31;21(17):5857.
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