新型コロナウイルスワクチンで頭痛を起こしたと思われる患者さんが、すでに200人を超えました。
実際の症例
元々片頭痛のある40代女性です。
2022年春にSARS-CoV-2ワクチン(新型コロナウイルスワクチン)第1回目を接種しました。そして、直後に39度の発熱と吐き気、頭部全体に拡がる激しい痛みが出現しました。
その後2回目、3回目のワクチン接種の度に、同様の頭痛が出現、さらに痛みは強くなってきたため、横浜脳神経内科を受診しました。
頭部MRA検査で脳の血管を撮影しました。
後大脳動脈という血管が、所々細くなっている状態です。
この画像所見から、可逆性脳血管攣縮症候群と診断しました。一般に、この疾患は何らかのtriggerが存在するはずですが、この方の場合にはそれがありません。血管作働性物質(薬物)が原因となる事があります。しかし、この症例ではワクチン接種以外考えられる要因がありません。
つまり、新型コロナウイルスワクチンで頭痛を生じる原因は、可逆性脳血管攣縮症候群と思われます。
新型コロナウイルスワクチンの作用
一般的なコロナウイルスの構造は、外表面にスパイク蛋白と言われるトゲ状の構造を持つ特徴があります。
新型コロナウイルスワクチンは、以下のような特殊な作用を持たせたものです。
ウイルスの持つスパイク蛋白を産生するようコーディングしたm-RNAを脂質ナノ粒子で包んだものを投与しています。
つまり、接種後の発熱の原因は、この脂質ナノ粒子に対する拒絶反応の現れと思われます。
m-RNAが細胞内に入り込む事で、スパイクタンパクを合成し、細胞外に排出します。そして、このスパイク蛋白に対する抗体を産生させるという作用機序になります。
このワクチンの問題点
スパイク蛋白は、脳血管内皮細胞を障害する事が分かっています。脳血管の変化を生じ、さらに、血管内から脳内に毒性物質を素通りさせる可能性があります。
脳血管内皮細胞は、血液脳関門という脳を守るバリアーの働きをしています。そして、このワクチンはそれを破綻させる事で、可逆性脳血管攣縮症候群を生じさせます。さらに、脳自体に異常変化を生じさせる可能性を持っている可能性があります。
では、このワクチンによって作られたスパイク蛋白は、いつまで作り続けられるのでしょうか?
細胞内に取り込まれたm-RNAは、本来の正常なDNAを組み替えてしまいます。したがって、永久的にスパイク蛋白を作り続ける可能性が考えられます。
つまり、いったんこのワクチンを接種した以上、何らかの障害を及ぼし続けるかもしれません。
充分な長期的影響が検証されず、また、治験も行わずに開始されてしまったワクチンです。新型コロナウイルスワクチンで頭痛を起こし、脳自体の障害も起こす可能性もあります。つまり、将来的な安全性は全く保証されていないのが現状です。
参考文献
- Josef Finsterer. First Reported Case of Reversible Cerebral Vasoconstriction Syndrome After a SARS-CoV-2 Vaccine. Cureus. 2021 Nov 29;13(11):e19987.
- Anne Marie Lund, Mohammad Al-Mahdi Al-Karagholi. COVID-19 Vaccination Might Induce Reversible Cerebral Vasoconstriction Syndrome Attacks: A Case Report. Vaccine (Basel). 2022 May 23;10(5):823.
- Bahadar S Srichawla, Ton Fang a, Vincent Kipkorir, Maria A Garcia-Dominguez. Reversible cerebral vasoconstriction syndrome and posterior reversible encephalopathy syndrome following vaccination: analysis of the VAERS database and systematic review. Ann Med Surg (Lond). 2023 Oct 18;86(3):1251–1260.
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