帯状疱疹ワクチンによる頭痛

帯状疱疹ワクチンによる頭痛も存在します。

帯状疱疹ワクチンには、

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン
  • m-RNAワクチン

の2種類があります。

問題となるのは、後者のm-RNAワクチンの方です。つまり、これは新型コロナウイルスワクチンと同様、チャイニーズハムスター卵巣細胞を元に、遺伝子を組み替えて作られたものです。

実際の症例

元々片頭痛のある50代女性です。

2023年秋にm-RNAタイプの帯状疱疹ワクチンを接種。直後に高熱と後頭部の激しい痛みが出現しました。その後も連日痛みが続くようになったため、横浜脳神経内科を受診しました。

頭部MRA検査で脳の血管を撮影しました。

帯状疱疹ワクチンによる頭痛

後大脳動脈という血管が細くなっており、可逆性脳血管攣縮症候群と診断しました。ワクチン接種以外考えられる原因がありません。 つまり、m-RNA帯状疱疹ワクチンで頭痛を生じる原因は、可逆性脳血管攣縮症候群と思われます。

m-RNAタイプ帯状疱疹ワクチンの作用

帯状疱疹ウイルスの構造は、外表面にスパイク蛋白と言われるトゲ状の構造を持っています。

帯状疱疹ワクチンによる頭痛

m-RNAワクチンは、新型コロナウイルスワクチンと同様、ウイルスの持つスパイク蛋白を産生するようにしたm-RNAをポリソルベートという物質で包んでいます。 つまり、接種後の高熱の原因は、このポリソルベートに対する拒絶反応です。 m-RNAが細胞内に入り込んで、スパイクタンパクを合成し、細胞外に排出します。そして、このスパイク蛋白に対する抗体を産生させるという作用機序になります。

このワクチンの問題点

スパイク蛋白は、脳血管内皮細胞を障害して、可逆性脳血管攣縮症候群を発症させます。つまり、新型コロナウイルスワクチンと同じ作用です。

従来から使われていた乾燥弱毒生水痘ワクチンであれば、こうした副作用はありません。しかし、このワクチンは製造が中止されている訳でもないのに、医療機関に供給されなくなっています。

そもそも、帯状疱疹はわざわざワクチンを打たなくても、治療ができる疾患です。

子宮頸癌ワクチンで可逆性脳血管攣縮症候群を発症した症例もありますが、この場合はm-RNAワクチンではないため、別の作用機序によると思われます。

参考文献

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